心の教室相談員って?

私の住んでいる市の教育委員会では、文部省からの委託で「心の教育(教室)相談員活用調査研究委託事業」を平成10年度より実施しています>。

目的は生徒の悩み、不安、ストレスに対し、気軽にカウンセリングできる「心の教育(教室)相談員」を市内中学校に配置し、その活用と効果に関する調査研究を行なう。となっています。
全ての中学校に心の教育(教室)相談員がいるわけではありません。私の住む市では60%の中学校に配置されています。

本年度の実施期間は平成13年4月5日〜平成14年3月29日頃までとなっています。
調査研究委託事業との名目通り、まだひとつの事業として確立されているわけではありません。あくまでも調査研究のためなのです。

調査研究の内容は児童生徒のいじめや校内暴力などの問題行動、不登校などの学校不適応その他生徒指導上の諸問題に対する取り組みのあり方・児童生徒の問題行動などを未然に防止し、その健全な育成を図るための活動のあり方となっています。

心の教室(教育)相談員の職務は児童生徒への悩み相談・話し相手、保護者との相談・地域と学校連携の支援(家庭訪問も可能)・他の教育相談員との連携、カウンセリングなどの研修参加・その他学校の教育活動の支援となっています。

具体的な実施の計画は各相談員に任せられています。ですから、何から何までひとりで考えて、ひとりでやっていくしかないのです。前任者からの引き継ぎもなく、資料や今までのデータが残っているわけでなく、ないない尽くしの手探り状態で勤務をしているような状況です。また、どんな人が相談員として勤務しているかというと、元教師がほとんどのようです。私のような資格を持ったカウンセラーは少なく、教育委員会ではカウンセリングを専門とする人材を求めているようです。

心の教育(教育)相談員の勤務は各中学校の実態に沿った活動内容、相談体制で実施する。契約勤務時間は1日4時間×108日(年間432時間)であるが、1時間単位で柔軟に運用してもよい。心の教室(教育)相談員を生徒指導に関する校内組織に組み入れ、積極的に活用を図る。となっています。

契約は1年単位で、時給制です。4時間以上の勤務の時は30分の休憩時間がとれます。自分のスケジュールに合わせて勤務できる反面、独立した仕事としての収入が得られるほどではありません。市の職員ですが、保険や交通費などの手当てもありません。相談員によっては、時間以上に勤務している人がいるようです。もちろん、その場合は無償なのでボランティアになってしまいます。

他に、他機関などとの連携も求められていて市教育委員会主催の教育相談関係者連絡会などの参加やスクールカウンセラーや医療関係機関との連絡や相談など、カウンセリングの方法や指導のあり方、個々の児童生徒理解などについて常に連携を図る。となっています。

私の場合、個人的なネットワークで臨床心理士や医療関係者との連携が出来ていますが、他の相談員の方はどうなのでしょう。気になっているところです。

その後…

平成14年度から全ての中学校にスクールカウンセラーが配置されるようになりました。心の教室相談員はスクールカウンセラーが配置されることでなくなることになりました。スクールカウンセラーは週に1日、8時間の勤務になります。専門性の高い心の専門家がスクールカウンセラーをしているのでカウンセラーとしての質は向上したと言えるのでしょう。勤務時間数が心の教室相談員の方が多いので、日常的には心の教室相談員の方が役に立つように感じるのですが、ひとつの学校にふたりのカウンセラーは置けないようです。私としては心の教室の相談員がなくなってしまうことはとても残念です。せっかく基盤が出来かかってきたところだったので、さらに残念な気持ちでいっぱいなのです。

motherly at 2007年03月31日 22:49 │Comments(0)TrackBack(0)clip!心の教室 

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